観光庁、外客誘致に新PR映像

観光庁は、ビジット・ジャパン(VJ)事業が2003年のスタートから10周年を迎えるのを契機として、海外プロモーションに活用する映像やガイドブックを一新した。15日には、「DISCOVER the SPIRIT of JAPAN(ディスカバー・ザ・スピリット・オブ・ジャパン)」をテーマにしたメーン映像を公開した。

 メーン映像は、ブラジルのリオのカーニバルに匹敵する祭りと称する声もある徳島県の「阿波踊り」を主題に、外国人にあまり知られていない日本人の気質や生活を祭とのかかわりから紹介。映像は約6分。17言語で作成。新設のウェブサイト(
www.visitjapan.jp)で視聴できる。

 メーン映像のほかにテーマ別映像14本、観光資源別の映像を作成。観光資源別の映像は現在33本が公開されているが、順次追加し、約150本を公開する予定。映像は原則的にダウンロードを自由にし、訪日旅行の魅力のPRに活用してもらえるようにした。

 ガイドブックも刷新。テーマ別と観光地別の全128ページで構成されている。英語、韓国語、中国語簡体字・繁体字を用意。新設したウェブサイトで閲覧、ダウンロードが可能になっている。

 映像などのコンセプトの策定では、海外6カ国、8人の外国人を含む11人の検討会の提言を参考にした。検討会は、東日本大震災という未曾有の災害に直面しながらも規律や礼儀正しさを失わなかった日本人の姿などに着目。日本人の「気質」「生活」「作品」を通して訪日旅行を訴求するように提案していた。

 

発行元記事 http://www.kankokeizai.com/backnumber/13/backnumber/inbound.html#02