十六銀、外客の利便性向上へセブン銀のATM設置

セブン銀行(東京都千代田区)と岐阜県が地盤の十六銀行はこのほど、外国人観光客の利便性を高めるため、十六銀行高山駅前支店(高山市)の店舗内に、セブン銀行ATM(現金自動預払機)を設置したことを発表した。セブン銀行ATMは、商業施設やコンビニのほか、旅行者向けとして空港やホテルへの設置も進んでいるが、都市銀行、地方銀行の店舗内に設置するのは全国で初めてとなる。

 両行の説明によると、高山市はインバウンド推進に熱心で、さらに最近の円安傾向で、より多くの外国人観光客が訪れるようになった。しかし、市内に現金を引き出すことができるATMやCD(現金自動支払機)の数が少ない上、使えるカードも限定されるなど、利便性に難があった。

 銀行が自行店舗内に他行のATMを設置することは異例。しかし十六銀行は、これまで対応していなかったカードを使えるようにして、外国人観光客の利便性が向上することを優先した。

 セブン銀行ATMは、日本語以外では、英語と中国語、韓国語、ポルトガル語に対応している。海外で発行されたキャッシュカードやクレジットカードを使って日本円を引き出すことができる。

 クレジットカードは、VISAやアメックス、JCB、銀聯などに対応している。

 同支店内のセブン銀行ATMは1台で、サービス時間は平日午前7時から午後9時まで、土日祝日は午前8時45分から午後9時まで。

 

出典:観光経済新聞 http://www.kankoukeizai-shinbun.co.jp/backnumber/13/06_22/inbound.html#02