津々浦々でおもてなし 外国人に観光ルート提案

国土交通省は24日、地方の観光地を訪れる外国人旅行者を増やすため、地方空港を利用して複数の都道府県を訪問する「広域観光周遊ルート」を創設することを決めた。2020年までに訪日客を年間2000万人とする目標達成とともに、東京などに偏っている訪問先を地方に分散させる狙いがある。

 

安倍政権が掲げる人口減少克服に向けた「地方創生」の一環として、15年度予算の概算要求に必要経費を盛り込む。

 

周遊ルートは、訪日客が地方空港を使って日本に入出国し、6泊以上滞在して複数の都道府県を訪問することを想定。世界文化遺産や神社仏閣、温泉といった観光スポットを配置する。伝統的な町並みを保全する「歴史的風致維持向上計画」で既に認定されている30府県の46市町を中心にいくつかのグループに分けてルートに組み込むことを検討している。

 

ルート上にある鉄道やバスなどの公共交通機関や「道の駅」で、多言語表示や、ケーブルにつながずにインターネットに接続できる無料WiFi(ワイファイ)設置を推進する。

 

出典:東京新聞

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014082502000120.html