舟屋のまち・伊根 風情求め外国人客増

伊根航路も復活


伊根町といえば舟屋の町並み。漁業を生業とする地域の知恵の結晶「舟のガレージ兼居住空間」という独特の家屋が建ち並ぶ風景は多くの人を魅了する。近年は外国人観光客も増え、天橋立とを結ぶ「伊根航路」も31年ぶりに復活。上げ潮ムード漂う伊根を行く。


舟屋の町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、きらめく伊根湾と地域固有の漁村の風景が、懐かしい日本の原風景を見せてくれる。この景観が旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で2つ星を獲得したこともあり、欧米をはじめ外国人が訪ねてくるのも珍しくなくなった。


伊根町観光協会の吉田晃彦事務長は「持っているものが素晴らしいことは間違いない」とこの地域の財産に絶対の自信を示す一方、将来を冷静に、熱く見据える。「海の京都観光圏の認定を生かし、地域一体でおもてなしの機運を醸成したい。受け入れ態勢をしっかりと整えて、来てもらった人に魅力を体感してもらいたいですね」。



8月2日には丹後海陸交通が天橋立と伊根町を結ぶ観光船「伊根航路」を就航させた。かつて生活の足として運航していたものを復活。新造船「KAMOME6」で天橋立―宮津桟橋―伊根浦舟屋群を60分で結ぶ。1日1往復で10月26日までの土日祝に運航。運賃は大人片道1500円。


伊根では「伊根湾めぐり遊覧船」も運航。伊根湾を約25分でぐるっと一周し、海から舟屋を一望する。大人680円。


出典:トラベルニュース

http://www.travelnews.co.jp/special/west/14/tango1/05.html