富士山周辺の標識改善 海外観光客に分かりやすく

■「登山道」Tozando→Trailhead


 国土交通省甲府河川国道事務所は、訪日外国人旅行者の受け入れ環境整備事業の戦略拠点として富士北麓5市町村と笛吹市で、外国人旅行者に分かりやすい道路案内標識に改善している。特に富士山麓では登山道の表記などで、これまでローマ字で「Funatsuguchi Tozando」(船津口登山道)としていた標識を「Funatsu Trailhead」に改善し、静岡県と表記を統一した。


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 道路案内標識の英語表記については、平成25年9月に国交省道路局から道路案内標識改善方針が打ち出され、26年3月に英語表記の対訳表で鉄道駅(Station)、空港(Airport)、橋(Bridge)、公園(Park)などが示された。しかしこれらの例示にないものがあり、山梨県内では国交省や県、中日本高速道路、県警が道路標識適正化委員会山梨部会をつくり、英語表記改善を審議した。


 英語表記例としては「Yamanakako W」(山中湖西)を、「Lake Yamanakako West」として、略さずに表示。温泉は国交省の例示でも「Onsen」としており、石和温泉郷はこれまでは「Isawa Onsenkyo」だったが、改善後の表記では「Isawa Onsen」。同様に下部温泉郷でも「Shimobe Onsen」となる。


 これらの表記に関しては一定のルールを設けた。「Isawa」は固有名詞のためそのままを表記し、温泉郷は例示に沿い「Onsen」とした。


 船津登山道も「船津」の固有名詞はローマ字表記で、普通名詞の「登山道」は「Trailhead」とした。今回、富士北麓と笛吹市で国交省管理の道路標識計74枚が改善される。


出典:産経ニュース

http://www.sankei.com/region/news/150313/rgn1503130024-n1.html

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