タイ旧正月で訪日客続々、企業も期待



水かけ祭りで知られるタイの旧正月が13日から始まりました。今、タイ人の観光客が日本に続々とやって来ています。中国人観光客とはまた違った目的があるようです。

 13日の東京・浅草。小雨が降るあいにくの天気にもかかわらず、そこには大勢のタイ人の姿がありました。

 「けさ到着したばかりです。タイは土日も合わせて5連休です」(タイ人観光客)
 「(日本に来たのは)安全で気候が良く、観光スポットがたくさんあるからです」(タイ人観光客)

 タイでは、13日から15日にかけての3日間、水かけ祭りで知られる「ソンクラーン」という旧正月を迎え、今、その休みを利用し、多くのタイ人が日本を訪れているのです。

 東京・丸の内にある百貨店。13日から始まるタイの旧正月を待ち構えていました。
 「特に4月は(タイ人の観光客が)集中しますので、ウエルカムの意味も込めてタイ語の店頭表記を付けています」(大丸東京店営業推進部 中原輝宣さん)

 高まる期待。実はタイからの観光客、ここ数年、ビザの免除や円安、LCC=格安航空会社の就航などを追い風に急増しているのです。2011年からの3年間では、訪日客はおよそ4.5倍と増加。今、最も日本を訪れる人が増えている国の1つとなっています。

 日本を訪れるタイ人が増えているワケ、それにはインターネットによる口コミの影響もあるといいます。

 ブッフェスタイルで人気のレストラン。13日、ここにも多くのタイからの観光客が訪れていましたが、この男性、タイの口コミサイトでこのレストランを知ったといいます。
「ネットの投稿を見てこの店に来ました。ここのカニは新鮮でおいしいです」(タイ人観光客)
「カニの足ですよ。これを食べるために来ました」(タイ人観光客)

 ここで気になるのが購買力。今年2月、中国人の「爆買い」が話題となりましたが、中国人とタイ人を比べると、宿泊費にはほとんど差がありません。しかし、買い物代となると、その差は2倍以上。中国人の方が多くなっています。

 タイ人向けの旅行の手配を行う代理店は、タイ人観光客にはまた違った特徴があるといいます。
「日本の雄大な山々の景色を見に来られたり、桜それから雪とか 、自国にはないものを見て感動されて、おいしい物を食べるという傾向が強い」(トラベルイノベーションジャパン 木地本健太郎代表取締役)

 旅行で日本を訪れる外国人の消費額が2兆円を超える中、今、タイの旧正月=ソンクラーンに熱い視線が注がれています。


出典:TBSニュース

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2468270.html

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