4か国語で避難放送 嬉野市、外国人観光客増に対応

梅雨入りを前に、嬉野市は24日、4か国語による避難放送訓練を初めて実施した。外国人観光客の増加を踏まえた対応で、日本語のほかに英語、韓国語、中国語で避難を呼びかけた。市は、温泉がある地区で実際に災害が発生した場合など、4か国語での避難放送を行う考えだ。

 温泉旅館が多い同市には昨年、約2万1000人の外国人観光客が訪れた。円安などを背景に、特に韓国や中国、台湾などからの客が増えているという。

 こうした状況を踏まえ、韓国出身や中国などでの勤務経験がある複数の市職員が放送文を翻訳。「豪雨により大規模災害の恐れがあります」「今すぐ避難を始めてください」などの各国語での呼びかけを事前に録音した。

 訓練では、旅館や住宅に設置されている防災行政無線や、屋外スピーカーで各国語を順に放送。訓練と断った上で、同市嬉野町の轟小学校への避難を呼びかけた。外国人は避難しなかったが、市民や消防、自衛隊など約250人が参加して孤立地区からの救助や、炊き出しなどを行った。

 市総務課は「温泉旅館が集まる地区で災害が起きた場合などには、4か国語での避難放送を行いたい」としている。


出典:読売オンライン

http://www.yomiuri.co.jp/local/saga/news/20150524-OYTNT50184.html

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