外国人旅行客の代行通訳、利用施設を拡大 来月にもスタート

観光施設や観光案内所、免税店、飲食店などで、外国人旅行客が電話で代行通訳を頼めるシステムを、県が来月にもスタートさせる。宿泊施設の利用者を対象にした取り組みは既に大津市などで始まっているが、他の施設でも実施するのは全国的にも珍しいという。


 代行通訳では、京都市が全国に先駆け、2011年度に「24時間多言語コールセンター」を設置した。東京都の通訳・翻訳会社に業務を委託。宿泊施設の担当者がコールセンターに電話するとオペレーターが外国人客が話す内容を通訳してくれる。英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語の5カ国語に対応している。


 その後、大津市や奈良市なども順次参加。県内の他市町からも加わりたいという声が出てきたため、県も今月から参画したが、「観光滋賀」をアピールするため、更に利用できる施設を拡大することにした。


 県は中国などアジアの観光客誘致に力を入れており、外国人の県内宿泊数は昨年、過去最高の23万750人(前年比75%増)を記録。今年1〜3月も約7万人が宿泊し、昨年同期より約7割増えている。


 宿泊施設は24時間対応だが、それ以外の利用時間は当面、午前8時〜午後9時とする予定。言語も英語、中国語、韓国語に絞る。県観光交流局は「今後も外国人旅行客が増えると思う。定着を見てサービス拡充も検討したい」としている。


出展:毎日新聞

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20150709ddlk25010477000c.html

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