国慶節の連休始まる 多くの中国人観光客が日本へ

 中国では1日から、建国記念の日に当たる国慶節の連休が始まり、中国経済の減速の影響が懸念されるなかでも日本への旅行は高い人気を集めていて、連休中大勢の中国人の観光客が日本を訪れる見通しです。

中国では1日から、建国記念の日に当たる国慶節の7連休が始まり、これに合わせ大勢の人たちが国内外の観光地を訪れます。

南部、広東省・広州の空港では、先月30日連休を外国で過ごそうという大勢の人たちで混雑していて、中でも円安が続き中国から距離が近い日本への旅行は人気で、日本行きの便はほぼ満席となっていました。

広州の日本総領事館によりますと、先月のビザの発給件数は、去年と比べて4割増えているということです。

中国では、株価の下落や経済指標の悪化など景気の先行きに懸念が強まっていますが、広州の空港では中国人の観光客からは「経済の影響はあまり大きくない」などといった声が聞かれました。また、空の便だけでなく大型のクルーズ船で日本に向かう観光客も急増しています。旅行業界の関係者は「クルーズ船もほぼ満席となっている」などと話していて、連休中大勢の中国人の観光客が日本を訪れる見通しです。




クルーズ船での日本訪問が増加


日本政府観光局の上海事務所によりますと、中国でクルーズ船の主要な港となっている上海では、先月から今月にかけて日本に向かうクルーズ船の便数は合わせて51と、去年の同じ時期に比べておよそ4倍に増えているということです。

このうち国慶節の連休を前にした先月28日に上海を出発し、日本と韓国に向かうクルーズ船には4000人以上の観光客が乗船し、2000余りある客室がほぼ満室となっていました。


出典:NHKニュース

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151001/k10010254201000.html

6泊7日の日程で、福岡県と熊本県、それに韓国のプサン(釜山)を訪れるこのクルーズ船には、レストランやバーのほか、プールや劇場などの娯楽施設、さらに免税店やカジノまで設けられていて、船の旅をゆっくりと楽しめるとして家族連れなどから人気を集めているということです。

日本政府は、ことしから事前に許可を受けたクルーズ船の乗客に対しては、ビザを免除していることから、最近は空からだけでなく、海から日本を訪れる人も増えています。

クルーズ船を運航する会社の担当者は「クルーズ船を体験してみたいという中国人が増えているうえ、近場の目的地として日本には魅力があることから、日本行きのクルーズ船の利用者は今後も増えるのではないか」と話しています。

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