東京大茶会 外国人観光客が「日本のおもてなしの心」を楽しむ

お茶の文化を気軽に体験できるイベントが、東京都内で開かれ、多くの外国人観光客が、「日本のおもてなしの心」を楽しんだ。

2016年で、9回目を迎えた「東京大茶会」。

今や、「東京の秋の風物詩」といわれるほどの人気イベントとなっている。

秋風が心地いい、緑豊かな野外でお茶をたてる「野点(のだて)」には、外国人観光客も多く参加し、慣れない手つきながらも、茶道を通して、「おもてなし」の心を学んでいた。

アメリカ人は「抹茶は、とてもおいしかった」と話した。

オーストラリア人は「抹茶の苦味は、とても奥深いわね」と話した。

中には、お茶の作法よりも、茶わんの方により興味があるのか、熱心に茶わんを撮影する、外国人男性の姿もあった。

日本にやってくる外国人観光客は、年々増加し、2015年は、およそ1,974万人となったが、その目的は、「爆買い」などの「モノ消費」から、近年は、サービスや体験などにお金を使う、いわゆる「コト消費」に移行しているという。

そこで、東京大茶会でも、「茶道」に加え、「華道」や「着物の着付け」などの体験コーナーも実施。

外国人観光客や日本の若者が、さまざまな和文化に触れられる工夫を凝らした結果、これまでに、およそ15万5,000人を集客したという。

ブラジル人夫婦は、「初めて(着物を)着ています」、「とても着心地がいいです。わたしは、日本映画が好きですし、和食がおいしいです」などと話した。

政府は、訪日外国人観光客数を、東京オリンピック・パラリンピックが開催される、2020年に、4,000万人とする目標を掲げており、今後も、日本の文化を広げるイベントは、関心を集めるとみられる。

 

出典:FNNニュース

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00339180.html