お城盆踊り 70回目の夏 松本城

ライトアップされた国宝松本城を背景に踊る松本市の夏の風物詩「お城盆踊り」(市教委主催)が14日夜、松本城公園で3日間の日程で始まった。終戦後間もなく始まった伝統行事で、今年が70回目の節目。浴衣姿の地元住民や観光客らが特設のやぐらを中心に輪をつくり、和気あいあいと踊りを楽しんだ。

 

 特設やぐらの上では、松本レクリエーション協会の会員が振り付けの手本を披露。参加者は地元の「松本音頭」のほか、「東京音頭」「佐渡おけさ」といった盆踊りの定番曲や民謡に合わせ、にぎやかに2時間ほど踊り続けた。飛び入りで踊りの輪に加わる外国人旅行者の姿もあった。

 

 浴衣を着て家族と参加した信州大付属松本小学校4年の及川真綾(まあや)さん(9)=松本市=は「手本を見ながら覚えるのが楽しい。優しい感じの踊りと音楽が好き」と笑顔。真綾さんを踊りに誘った祖母の福園公子さん(73)=塩尻市=は「孫と一緒に踊れるのがうれしい。長生きして良かった」と喜んでいた。

 

 お城盆踊りは、戦後の1947(昭和22)年に「暗く沈んだ市民の心に明かりをともしたい」と開始。59年に伊勢湾台風の影響で中止になった以外は毎年続けている。15、16日も午後7〜9時に開き、誰でも無料で参加できる。

 

 

 

出典:信毎WEB

http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170815/KT170814SJI090013000.php