大英博物館から学べ!日本文化のストーリーを海外へ

13:50配信

大英博物館から学べ!日本文化のストーリーを海外へ
大英博物館から学べ!日本文化のストーリーを海外へ

2020年4月、新型コロナウイルス感染拡大に対応するという理由からイギリスの大英博物館が190万点もの展示品画像をオンライン公開したことで話題になりました。

【参考】大英博物館WEBサイト

https://www.britishmuseum.org/ 

【参考】大英博物館が190万点以上の画像をネットで公開。細部までズームや無料利用も可能

https://japanese.engadget.com/jp-2020-04-30-190.html

 

ロゼッタストーン、モアイ像、黄金のミイラの棺などを展示した世界最大規模を誇る博物館の画像公開ということで、世界中の多くの人々がWEBサイトを訪問しているでしょう。

このような取り組みはコロナ禍の海外マーケティングの一つの手法として非常に有効であると思います。

大英博物館には世界中の貴重な展示品がありますが、すべての展示品には背景にそれぞれのストーリーがあり、そこに人々は引き付けられ興味を持ちます。

もし、すべてがイギリスに関するストーリー(歴史)を持った展示品だとして、WEB公開をきっかけに世界中から多くのアクセスがあったとしたら、コロナ収束後イギリスへ行ってみたいと思う旅行者も出てくるのではないでしょうか。

 

このことから、日本の観光地や文化・歴史施設も積極的に海外へ情報公開(配信)することが海外マーケティングの一環になると思われます。

その際、プロモーション感のある情報配信ではなく、歴史や文化の"ストーリー"を深く掘り下げた形で発信することが良いと考えます。

日本文化の深いストーリーが海外の方々にじわじわと伝わり、国際線が活発に動き出すころに日本を旅行先として検討し、訪日インバウンドへとつながることが期待できます。

またコロナ禍をある意味一つの機会として、日本人自体も日本文化の背景にあるストーリーを深く掘り下げて理解することも大事ではないでしょうか。

日本文化が大好きで、お城やその土地の歴史、作法などに詳しい外国人の方も多いですが、外国人から日本文化を教わることは日本人として悔しくありませんか!?

筆者は悔しいです・・・

 

日本文化を正しく理解した日本人が多くなれば、町中にガイドが溢れ海外からの旅行者の満足度が高まり、本当の意味での観光立国になるでしょう。

 

 

著者:JOINT ONE 嶋田拓司