来月から入国者に抗原検査、PCRは廃止

タイ政府の新型コロナウイルス感染症対策センター(CCSA)は8日の会議で、新型コロナウイルス感染症対策のため入国者に義務付けている到着日のPCR検査を5月1日から抗原検査に変更する計画を原則的に承認した。検査の簡易化によって、旅行者増につなげる狙い。バンコクポストが9日報じた。

 

サティット保健副大臣によると、抗原検査への変更は保健省が提案した。現行のPCR検査は、入国前に予約したホテルで実施し、旅行者は結果が判明するまで、そのホテルで待機する必要がある。抗原検査は到着した空港で実施し、15~30分で結果が判明するため、ホテル予約の必要がなくなる。

 

プラユット首相は会議後、来月から入国規制をさらに緩和するとの方針を示し、「公衆衛生と経済を両立させるため、最善を尽くす」と述べた。今後の入国規制の緩和について、CCSAのタウィーシン報道官は、「タイ正月(ソンクラーン)後の感染状況に応じて判断することになる」との見通しを示した。

 

政府は昨年11月から入国規制を段階的に緩和しており、今月1日には渡航前のPCR検査の陰性証明提示を撤廃した。規制緩和を受け、今年第1四半期(1~3月)の外国人旅行者数は47万人となり、昨年通年の42万人を上回った。

 

出典:NNA ASIA 経済ニュース

https://www.nna.jp/news/show/2321820