プラネット、中国人訪日リピーターの新型コロナに関する意識調査

14:59配信

プラネットとTrue Dataは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりインバウンド消費が激減している状況の中、3月23~25日にかけて、中国の訪日リピーター644名(訪日経験3回以上かつ1年以内に訪日した男性:323名、女性:321名)を対象に日本製品についての意識調査をインターネットにて実施した。

 

 その結果、新型コロナウイルス感染拡大による行動制限がある中、次回の日本への旅行計画を立てている人は95%にものぼることがわかった。

 

 まず、新型コロナウイルス感染拡大時の外出規制がある中で生活の変化について尋ねたところ、顕著に減ったのは「収入」(56.1%)、「店での買物」(59.2%)、「外食」(62.4%)だった。一方で、「家の中での運動」(72.5%)、「ネットでの買物と情報収集」(買物:70%、情報収集:80.6%)、「自宅での料理」(85.1%)は大きく増えている。

 特に、80%以上の人がネットでの情報収集が増えたと回答しており、日本への旅行や日本製品に関する情報も多く参照されている。

 

 日本製品の中では、「医薬品」(50.6%)に関する情報収集が増えた人が半数を超える結果となった。そのほか、「旅行」は38.6%、「化粧品」は37.2%、「日用品」は41%、「衛生用品」は44.6%となっている。

 

 続いて、外出や渡航に制限がある中での日本製品の購買手段の変化について尋ねたところ、新型コロナウイルス感染拡大前の日本製品の日本での購入率と渡航制限解除後に日本での購入意向率を比較すると、日用品・化粧品・衛生用品・医薬品などのいずれのカテゴリにおいても、日本製品を「日本を訪問して購入したい」(医薬品:45.5%、化粧品:48.1%、日用品:29.3%、衛生用品:25.2%)と望んでいる人が多かった。

 

 この結果から、新型コロナウイルス感染拡大が終息した後は、インバウンド需要がこれまで以上に高まる可能性が考えられる。

 

 次に、True Dataの「インバウンド消費 実売動向レポート」では、2020年1月、2月の訪日外国人の購買行動が新型コロナウイルス感染拡大の影響で激変した。

 

 売上個数ランキングのトップ30を見ると、1月はマスクや除菌スプレーなどを含む「日用品」の構成比が40%を超えたが、2月はマスクの品切れも発生し「日用品」カテゴリは大幅に減少した。

 

 一方、ビタミン系の栄養補助となる医薬品が上位にランクインした結果、医薬品の構成比は増加している。新型コロナウイルス感染対策を意識したと推察される「除菌」「ウイルスや花粉付着予防」訴求の商品が圏外からランクインするなど購入される商品に大きな変動がみられる。

 

出典:週刊粧業

https://www.syogyo.jp/news/2020/05/post_027348