「まつりを止めるな!?」この夏 日本各地の伝統祭りはどうなる?

15:45配信

「まつりを止めるな!?」この夏 日本各地の伝統祭りはどうなる?
「まつりを止めるな!?」この夏 日本各地の伝統祭りはどうなる?

8月に入りお盆シーズンも間近、夏の風物詩である「祭り」シーズン到来。

全国には現在8万以上の神社があり、登録されていない小さな神社を含めると10万を超えるそう。大きな祭りとなれば一日で30万人以上の動きがあるところもあり、経済的にも大きな動きが期待される街の大イベントです。

しかしながら、今年はコロナ禍ということもあり、日本全体が自粛ムード。最近の感染者数の影響もあり、残念ながら静かな夏になってしまいそう。

 

そんな中、各地の日本伝統行事となる夏祭りは今年コロナとどう向き合っていくべきなのでしょうか?

 

 

■日本三大祭やその他の祭り開催予定や状況

祇園祭 京都 中止 通常7月開催

天神祭 大阪 通常7月開催 一般の参列中止 テレビ大阪 ライブにて一部生中継 

https://www.tv-osaka.co.jp/tenjin2020/

神田祭 東京 5月開催 一般の参列中止 YouTubeライブにて一部生中継 

https://youtu.be/S3cincjNYeQ

 

8月の大きなお祭りとして毎年8月上旬から約1週間開催されていた、国内外に人気の高い「青森ねぶた祭」もやはり新型コロナウイルスの為中止となりましたが、『青森ねぶた“囃子”祭』を開催 オンラインで生配信。https://www.nebuta.jp/hayashimatsuri.html

その他、一部オンラインで夏祭り配信を除き、納涼盆踊りや納涼花火大会など中止や延期という状況が多くなっています。*筆者調べ

 

また、お盆休みはどのように過ごすかについてのアンケート結果は以下の通りです。

参照:縁結び大学調べ 20208月のお盆休み&夏休みは何して過ごす?男女436名へアンケート調査 PR TIMESより一部抜粋 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000032757.html

 

自宅で過ごす:70.5

 

レジャーを楽しむ:29.5% 

 

 

お盆休みに帰省するかに関しては以下の通りです。

帰省しない:91

 

帰省する:9

よって、3密を避け生活をしなくてはならない現状としては

人の賑わい =(ある意味)醍醐味のひとつ 

とも捉えられる祭りの参加は難しいということで参加者が少なければ祭り自体の開催も難しいという考えになるかと思います。

 

■祭りの本質・意義とは? そして どうすべきか?

上記にて祭りの開催は難しいと述べましたが、基本的には日本の伝統行事である祭りにおいては完全な中止はしてほしくないというのが本音でもあります。

それは、「まつり」とは以下のような行事だからです。

 

日本語の「まつり」の語源と原義 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

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「まつり」という言葉は「祀る」の名詞形で、本来は神を祀ること、またはその儀式を指すものである。この意味では、個人がそういった儀式に参加することも「まつり」であり、現在でも地鎮祭、祈願祭などの祭がそれにあたる。日本は古代において、祭祀を司る者と政治を司る者が一致した祭政一致の体制であったため、政治のことを政(まつりごと)とも呼ぶ。また、祭祀の際には、神霊に対して供物や行為等、様々なものが奉げられ、儀式が行われる。その規模が大きく、地域を挙げて行われているような行事の全体を指して「祭」と呼ぶこともある。

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上記の通り、「祭り」というのはその地域や国の豊穣への感謝や祈りであり、疫病や災いを予防や鎮静するため祈念し執り行ってきた儀式。

また、祭りは災いとの結界をはるという意味合いもあるとのこと。*諸説あり

 

だからこそ可能な限り、3蜜を避け、感染防止を徹底した中で天神祭、神田祭などのように一般の参加者を除いた限られた人員にて執り行い、一般向けには動画での生中継配信ができれば、一刻も早い災いの鎮静と平和が戻るよう国民がワンチームとなり祈ることができるのではないでしょうか。

また、動画配信によって一般の拝観者は普段は見ることのできない貴重なエリアや実際では人が多くてよく見えなかった舞など神事の細かい部分まで拝観することができる、そしてそれを通じ祭りの由来や本質・意義などをより詳しく知ることができたうえで次回の祭りの参加に繋げることができるメリットもあります。

 

もちろん外国からの閲覧も可能なチャネルを利用すればインバウンド集客にも繋がります。

 

 

■まとめ

今回は、なかなか都市伝説めいた話になってしまいましたが、実際に今まで毎年開催されてきた理由というのは人や観光・経済の動きのためだけでは無いということを今一度日本人として心しておきたいです。

神職の発する言葉の一つ一つや、神事の意味など少しずつでも理解ができると祭りの楽しみ方も一段と変わってきます。

「今年の夏は自宅でじっくり祭り拝観」

そんなテーマで大和魂が甦る夏にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

ライター:カイトマウリ(JOINT ONE