インバウンド再開間近?!観光コンテンツ開発&ブラッシュアップのススメ

18:55配信

インバウンド再開間近?!観光コンテンツ開発&ブラッシュアップのススメ
インバウンド再開間近?!観光コンテンツ開発&ブラッシュアップのススメ

アクティビティやグルメ、歴史的建造物など、訪日インバウンド旅行者に対して人気となりそうな(もしくはすでに人気の)観光コンテンツは日本のどの地域にも存在すると思います。しかしながら、インバウンド旅行者に対してどのような観光コンテンツをプッシュして良いか分からない、そこそこ人気はあるが伸び悩んでいるなど、課題をかかえている観光・旅行関連従事者の方はいるのではないでしょうか。

日本として人気が出そうと思っていても、実際はそうでなかったり、またはすでに人気があってもさらに工夫・改善することでもっと大きなムーブメントをつくれることなどはよくあります。

今回は、インバウンド観光の再開を見据えて、観光コンテンツの開発やブラッシュアップの方法についてご紹介いたします。

 

 

 

 

◇◆アンケート・意見交換会

観光コンテンツを開発・ブラッシュアップするにあたって、まずは外国人にとって魅力的か!?そもそも知名度があるのか!?などを把握することが重要です。

そこで、「実際に外国人の意見を聞いてみたい」と思った場合、比較的取り組みやすい施策がアンケート調査や意見交換会です。

アンケート調査については、Googleサーベイなどオンラインアンケートツールで世界中から回答を集めることは比較的容易且つ安価で可能です。

その他、コスト面は高くなりますが、市場調査会社に依頼し、しっかりとした調査レポートを取得することも必要に応じて選択肢の一つとなります。

また、リアルな場に外国人の方を集めて、座談会や討論会形式で意見交換会を開催するという方法もあります。コロナ禍ではzoom等リモートでの開催が一般的です。

ただ、アンケートにしろ、意見交換会にしろ、開催すれば良いというものではなく、しっかりとした目的と実施にあたっての全体設計が重要となります。

このあたりは説明が長くなる為、別のコラムでご紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

◇◆モニターツアー

アンケートや意見交換会より、実際に現場を体験してほしいという場合は、モニターツアーの開催を検討します。

インバウンド観光の開発及びブラッシュアップを目的としたモニターツアーとは、訪日外国人の受入れに直接関わる方やその支援事業をしている方などを、地域を周遊するツアーに招待し、アドバイスなど意見をもらうこと。その意見を集計・分析し、あらたな観光資源の開発やブラッシュアップに活かしていきます。

 

あくまでも一例ではありますが、モニターツアーへ招待するのは以下のような候補者となります。

 

・ツアーガイド

・インバウンド観光コンサルタント、旅行業者

・トラベルデザイナー

・トラベルライター

・インフルエンサー

・メディア関係者

・教育、研究機関従事者

・留学生

・都市開発アドバイザー

・地域創生関連事業者

DMO関係者

 

外国人目線の意見収集が目的にある為、外国人が好ましいですが必須ではないと思います。上記のような業種でインバウンド観光に関わる方、またそのような知見があれば日本人でも良いです。むしろ、日本市場と海外市場に精通している日本人の方が場合によっては適切なアドバイスをもらえる場合もあります。

 

また、モニターツアーの開催に対しても、目的を含めた事業設計をしっかりと検討することが大切です。日本全国、各地域が抱えている課題はそれぞれ異なる為、仮設だとしても現状及び今後の動向を予測した上で取り組みましょう。

 

 

◇◆プロモーション・効果分析

観光コンテンツの開発、ブラッシュアップの方法として、海外向けプロモーションの実施も一つの方法となり得ます。SNSなどで情報発信を行えば、投稿ごとの反響の大小、コメントの分析などは重要なデータとなるから、というのが最大の理由ですが、当然プロモーションも同時に出来る為一石二鳥です。観光コンテンツの調査という意味合いを強めるのであれば、やはり目的を明確にしたプランニングが重要となります。ただ広告宣伝する訳ではなく、明らかにニーズのありそうなコンテンツと一見ニーズのなさそうなコンテンツを同じ条件で発信するなどし、投稿後に得られる反響を公平に分析できる状態にするなどの工夫が必要です。また、Google広告やFacebook広告などのABテスト機能を活用し、観光コンテンツのニーズ調査を行いましょう。

 

 

 

 

◇◆まとめ

インバウンド観光を見据えた観光コンテンツの開発・ブラッシュアップの為の調査や分析手法についてご紹介してきましたが、理想としては、様々な施策を複数実施し様々な角度から検討することが大切です。また外国人だけに頼るのではなく、日本人であっても外国人目線で物事を捉えられるスキルがある、またはグローバルな観光業市場に精通した人材など適切なアドバイザーを起用することも良いでしょう。

日本側が売り込みたいコンテンツという主観ではなく、訪日外国人旅行者ニーズである客観を把握することを前提に、地域の強みを活かした観光コンテンツの開発及びブラッシュアップを目指したいですね。

 

 

弊社でも、海外アンケート調査、意見交換会の開催、モニターツアーの手配、調査・分析を目的とした海外プロモーションなど、一気通貫で実施可能ですので、ご興味ある方はお気軽にご相談ください。

 

 

著者:JOINT ONE 嶋田 拓司