訪日クルーズ客、2年連続減=12.2%減の215万人―国交省

国土交通省は23日、2019年にクルーズ船で来日した外国人旅行客(速報値)が前年比12.2%減の215万3000人だったと発表した。減少は2年連続。訪日クルーズ客の8割を占める中国市場で、採算性が悪化したことを受け、船会社が配船量を18年以降減らしていることが背景にあるとみられる。

 

 政府は20年に訪日クルーズ客を500万人とする目標を掲げている。同省担当者は「引き続き施策に取り組む」と話しているが、達成は難しい情勢だ。 

 

 クルーズ船寄港回数は2.2%減の2867回。うち外国船会社が運航するクルーズ船の寄港は1.0%増の1932回で、中国発が1割減る一方、日本発が2割増加した。欧米富裕層を主な顧客とするクルーズ船の寄港が全国各地で増えた他、寄港地の分散化が進んだ。

 

 外国船会社の運航によるクルーズ船の寄港回数トップは那覇港の251回で、博多港205回、長崎港178回と続いた。

 

出典:乗りものニュース

https://trafficnews.jp/post/93206