山形県飯豊町を訪れる冬の訪日外国人旅行者(インバウンド)数が31日、過去最高の約3500人を超える見通しとなった。今年1月から3月末までの同日現在の予約数で町人口の約7300の半数に迫り、昨年の約1300人を大きく上回る。これまで最多だった2010年冬の約2100人も突破し、東日本大震災前の水準を大きく超える。
インバウンドの内訳は9割強が台湾人観光客。町観光協会による長年の地道な誘致活動が実を結び、昨年9月に仙台空港の台北線が毎日運行されるようになったことや、山形空港の台北線チャーター便が2月に計14便運行されることが追い風になったようだ。
協会は09年から本格的に台湾からの誘客に力を入れ始めた。豪雪地帯の立地を逆手に取り、スノーモービル体験など多彩な雪遊びメニューを用意した。
雪が珍しい台湾からの観光客に受けたが、震災後は風評被害で激しく落ち込み13年冬には約240人まで激減。その後、毎年着実に上積みしてきた。
協会事務局は「現地でのプロモーションによって人脈が増え、信用と実績から評判が高まったのではないか」とみる。一方で「伸びがこのまま続くかどうか確信はないが、冬の誘客で町人口ぐらい集めなければ成功とはいえない」と目標を高く掲げる。
協会は2月1日、一般社団法人に移行する。
出展:河北新報
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201802/20180201_52003.html
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