海外からの旅行者数と現地で使った消費額で世界162都市を格付けするランキング
世界渡航先ランキングとは、言い換えると「外国人旅行者が最も多い都市ランキング」のことだ。海外からの旅行者数(1泊以上)と現地での消費額によって各都市を格付けする。
今回の調査対象は世界162都市に拡大。このランキングで上位に入るには、「行き届いた都市インフラ」「魅力的な娯楽とビジネス」「力強い自然や文化資源」といった要素が重要となる。つまり環境の良さはもちろんのこと、観光に対する各都市の政策も問われるわけだ。
さて、世界162都市のうち、2017年に外国人旅行者が一番多く訪れた都市はいったいどこだったのだろうか。さっそく「外国人旅行者が最も多い都市ランキング」を見てみよう。
最も旅行者数が多かったのは3年連続でタイのバンコク。東京は8位、大阪は19位
最も多くの外国人旅行者が訪れた都市のトップ10は次のとおり(マスターカード調べ)。
1位 バンコク(タイ)/2005万人
2位 ロンドン(イギリス)/1983万人
3位 パリ(フランス)/1744万人
4位 ドバイ(UAE)/1579万人
5位 シンガポール(シンガポール)/1391万人
6位 ニューヨーク(アメリカ)/1313万人
7位 クアラルンプール(マレーシア)/1258万人
8位 東京(日本)/1193万人
9位 イスタンブール(トルコ)/1070万人
10位 ソウル(韓国)/954万人
トップはタイのバンコク。費用がお手頃なので外国人旅行者の旅欲が促され、しかも2位のロンドンよりも1日あたりの消費額が多い。バンコクはこれで3年連続の1位だ。
日本の都市では東京が8位にランクイン。大阪は19位(842万人)で、なんとかトップ20に入った。一見すると、上位の都市とはまだまだ大きな差がありそうにも見える。
過去8年間の旅行者数の成長率ランキングでは、沖縄、京都、大阪がトップ3を独占
ところが、このランキングには過去8年間の旅行者数の成長率を比較する「急成長渡航先ランキング」という指標もあり、それを見ると日本の都市が他国を圧倒しているのだ。
急成長渡航先ランキングでは、沖縄、京都、大阪がトップ3を独占。それ以外でも北海道が7位に食い込んでいる。ちなみに、沖縄と京都は今回の調査から対象に加わった。成長率を比べたランキングではあるもの、いきなりワンツーフィニッシュを決めたかたちである。
どうやら「観光立国の実現」という目標に向けて、日本は着実に成長しているようだ。
出典:ニコニコニュース