国(エリア)別インバウンドプロモーション


 

韓国/Korea



■基本データ

総人口:5,166万(2018年)

都市人口(上位):ソウル970万/釜山340万/仁川290万/大邱245万/大田248万

共通語:韓国語

祝祭日:旧正月(1月下旬~2月上旬)/三一節(3月1日)/こどもの日(5月5日)/釈迦誕生日(旧暦4月8日※2020年は4月30日)/秋夕(旧暦8月15日と前後1日の3日間)/開天節(建国記念日)(10月3日)/ハングルの日(10月9日)/クリスマス(12月25日)

学校休暇:夏季(7月中旬~8月下旬)/冬季休暇(12月下旬~1月下旬)/春期休暇(2月中旬~末)

1人当たりの名目GDP:31,346ドル(2018年)

実質経済成長率:2.7%(2018年)

 

※JNTO訪日旅行データハンドブック2019から抜粋。


■訪日旅行関連データ

外国旅行者数:2,870万(2018年)

訪日旅行者数:753万(2018年)

海外旅行人気国(上位5ヶ国):①日本/②中国/③ベトナム/④米国/⑤タイ

訪日旅行の目的:観光92.6%/商用4.7%/その他2.7%

訪日平均滞在日数:2.8日

訪日回数(観光):1回目32.7%/2回目20.4%/3回目以上29.6%/6回目以上7.1%/10回目以上10.1%

訪日旅行形態(観光):個人87.7%/団体12.3%

訪日旅行予約方法:ウェブサイト85.4%/店頭12.5%/電話その他2.2%

訪日旅行手配時期:1~2ヵ月前42%/1~4週間41%/その他17%

訪日中の1人当たりの支出額:平均7.8万円

免税購入手続き率:yes43.4%/no56.6

 

※JNTO訪日旅行データハンドブック2019から抜粋。


 韓国向けインバウンドプロモーションでは、ブロガーを中心としたインフルエンサーの影響力と韓国独自のオンラインメディア、それらを総合して踏まえたデジタルプロモーションが重要であるということです。それに加えて、韓国語で情報発信をすることは当然として、訪日(滞在)都市が東京より大阪・福岡の方が多いことや平均滞在日数の短さなど他の国々と異なる動向をしっかりと把握する必要があります。訪日旅行者数では中国を超えて1位になる年度もあるなど韓国は重要なインバウンド市場の一つです。

■ブログ、コミュニティサイトの影響力

韓国NO.2検索エンジンであるNAVERのブログプラットフォーム「NAVERブログ」でブログサイトを持っているインフルエンサー(ブロガー)の影響力は高いことは、旅マエの情報源として50%以上の訪日旅行者が「ブログ」と回答していることからも理解できます。その他「NAVER CAFE」というコミュニティプラットフォームも様々な事柄の情報源として人気で日本情報の「ネイルドン」というコミュニティーも存在しインバウンドプロモーション媒体としても影響力があります。


■SNS・検索エンジン

検索エンジンは韓国発のNAVERとGoogleのシェアが高いです。NAVERはブログやコミュニティーサイトなど関連サービスも韓国で人気の為、関連サービスまで含めると韓国向けプロモーションではNAVERの存在は大きいです。SNSについてはFacebookやInstagramも人気ですが、韓国発のkakao社が運営するチャットアプリ「KakaoTalk」やSNS「KakaoStory」などやはり韓国独自の媒体も人気です。

 



■IT先進国

IT産業の推進を国の政策として進めてきたこともあり韓国はIT先進国です。インターネット利用率95%以上、SNS利用率は85%以上と高い水準です。またPC・モバイル共に世界の中でも高速回線が整っている国であることから、韓国向けプロモーションはSNS・ブログ・動画などデジタルプロモーションが必須となる市場です。

 


■訪日エリア

訪日韓国人旅行者から人気のエリアは九州です。理由は距離の近さ、路線の多さや旅費が安価に抑えることができる為です。飛行機でソウル~福岡は約1時間、高速船(対馬航路)でも約3時間程度で訪日できる為、多くの韓国人が九州へ訪れます。またアジアの中では本格的なスキーヤー・スノーボーダーがいることも特徴で、冬季シーズンは日本のスキー場に訪れる韓国人旅行者も多いです。