国(エリア)別インバウンドプロモーション


 

アメリカ/USA



■基本データ

総人口:3億2,735万(2018年)

都市人口(上位):ニューヨーク853万/ロサンゼルス397万/シカゴ270万/ヒューストン230万/フェニックス161万

共通語:英語

祝祭日:大統領の日(2月第3月曜)/独立記念日(7月4日)/サンクスギビングデー(11月第4木曜日)/クリスマス(12月25日)

学校休暇:イースター休暇(3月または4月の復活祭含む約1週間)/夏期休暇(6~8月の約70日間※州により異なる)/冬期休暇(大統領の日含む約10日間※州により異なる)/年末年始休暇(クリスマス~新年の約10日間)

1人当たりの名目GDP:62,606ドル(2018年)

実質経済成長率:2.9%(2018年)

 

※JNTO訪日旅行データハンドブック2019から抜粋。


■訪日旅行関連データ

外国旅行者数:9,304万(2018年)

訪日旅行者数:152万(2018年)

海外旅行人気国(上位5ヶ国):①メキシコ/②カナダ/③フランス/④英国/⑤イタリア※日本は15位。

訪日旅行の目的:観光80.8%/商用14.4%/その他4.8%

訪日平均滞在日数:7.4日

訪日回数(観光):1回目66.6%/2回目15.1%/3回目以上18.3%

訪日旅行形態(観光):個人91.6%/団体8.4%

訪日旅行予約方法:ウェブサイト79.4%/店頭16.9%/電話その他3.7%

訪日旅行手配時期:3~6ヵ月前37%/1~2ヵ月前32%/7ヵ月以上前9%/その他22%

訪日中の1人当たりの支出額:平均19.2万円

免税購入手続き率:yes16.8%/no83.2

 

※JNTO訪日旅行データハンドブック2019から抜粋。


 人口及び海外旅行者の規模が大きく、訪日旅行者数も東アジア4カ国に続き第5位の規模である英語圏最大のインバウンド市場です。アメリカからの訪日旅行者はFIT及びビジネス客の割合が多いことも特徴ですが、国土も広く、宗教や人種も様々である為、「アメリカ」と一括りにできないことが最大の特徴です。相対的には日本の伝統文化、食(和食)、ローカル体験などに興味関心が高い傾向で、年々訪日旅行者も増えている為、今後も継続的な情報発信が大切です。アメリカというくくりではなく、自社サービスにニーズをもっている(可能性のある)ターゲット層をしっかり調査の上、適切な媒体と適切なタイミングにアプローチしていくことが重要です。

■口コミ・人伝いのプロモーション

日本にいる在日アメリカ人及びアメリカにいる日系アメリカ人など日米の人的関係性は深いことから、SNS含めて人伝いの情報伝達がインバウンドプロモーションでも重要となります。訪日した際にTripadvisorやOpenTable、yelp等へ口コミを投稿してもらう仕掛けをつくるなど、様々な角度から人伝いの情報拡散を検討しましょう。


■日本文化・歴史体験

日本文化や歴史を体験できるコンテンツは大いに武器となります。ただ、そこには工夫が必要で旅行者のニーズを満たす内容でないといけません。手つかずの歴史的施設や自然(原風景)、また日本の(田舎や人とのふれあい含む)ローカル体験などが好まれる傾向にあります。アメリカ人のニーズを踏まえた、日本人目線ではなくアメリカ人目線のサービス造成が重要です。



■東海岸からのインバウンド

アメリカからの訪日旅行者は西海岸であるカリフォルニア州やワシントン州、その他ハワイ州などからの割合が多いことが特徴です。アメリカ最大都市であるニューヨークからも一定割合訪日旅行がありますが、都市人口から考えるとまだまだ東海岸都市からのインバウンド獲得は増やせると想定されます。ただ東海岸エリアは西海岸より日本からの距離が遠く、航空路線の問題もあり訪日割合が少ないことが予想されるので、日本全体としてのプロモーションとインフラの強化が期待されます。


■訪日旅行手配時期

アジア圏とは異なり、訪日旅行を手配するタイミングが3ヵ月前以上の方が46%に上ります。早いタイミングで訪日することが決定している方の割合がアジアより多いということです。その為、自社サービスの内容に応じて適切なプロモーションタイミングを設定することが大切です。訪日旅行の決定が早いということは、訪日するまでに、様々な媒体を通して接触できる期間が長いということも言えるので、訪日旅行者の動向をしっかりと把握し積雪な媒体でアプローチしましょう。