国(エリア)別インバウンドプロモーション


 

その他東南アジア / ASEAN



■基本データ(2018年)


■訪日旅行関連データ(2018年)


 インドネシア、フィリピン、マレーシア、シンガポール4ヶ国からの訪日旅行者数合計は約200万人(2019年)で、おおよそ共通して言えることは各国の中でも比較的収入が安定している層となりますが、旅行目的、旅行形態、宗教などは様々な為、各国の旅行者層をしっかりと把握した上でマーケティング戦力を立てる必要があります。またターゲットにリーチするには旅マエ、旅ナカなどどのタイミングが適切かなど旅行者のカスタマージャーニーから検討することが大切です。日本製品の人気が高いエリアでもあるので、目的に応じて越境ECを活用することなど、様々な角度からASEAN攻略を目指しましょう。

インドネシアへのアプローチは日本情報メディアやインフルエンサーマーケティングを中心に必要に応じてローカルメディアなども活用することが有効です。日本製商品、特にアニメ・漫画などポップカルチャー、日本のテクノロジーなど日本独自のコンテンツへの関心は高い。英語ユーザーも比較的多いですが、インドネシア語での情報発信が理想です。大多数を占めるイスラム教の習慣や文化への理解は必須となります。

 


フィリピンへのアプローチは旅行メディアやニュースメディア、その他インフルエンサーマーケティングを中心に必要に応じてローカルメディアなども活用することが有効です。訪日インバウンドの集客を考えた際、国内で4番目に多い在日フィリピン人(27.7万人※2019年6月現在)にアプローチすることも手法の一つです。キリスト教徒が多いこともポイントで、キリスト教にゆかりのある観光地などは積極的に情報発信することでインバウンド集客の可能性が高まります。 



多民族国家であることを把握することは前提ですが、訪日旅行者数の中で割合が多いのは華僑系マレーシア人であり、ムスリム系が少ない傾向にあります。その為、まずはマレーシアの中でもどのような層がターゲットになり得るか調査し、明確になったターゲットに対して、アプローチできるメディアや手法を検討し戦略設計していくことが重要です。


東南アジアの中でも所得が高く、多神教国家であるのがシンガポールです。小国にも関わらず、年間海外旅行者数も多いことが特徴で訪日インバウンドとしても重要な市場です。またEC利用率が高く、消費力もある為、越境ECのターゲットとしても重要なマーケットです。