国(エリア)別インバウンドプロモーション


 

タイ/Thailand



■基本データ

総人口:6,779万(2018年)

都市人口(上位):バンコク830万/チョンブリー115万/サムットプラカーン108万/チェンマイ96万/ソンクラー80万

共通語:タイ語

祝祭日:チャックリー記念日(4月6日)/タイ正月(4月13日~15日※ソンクラーン)/こどもの日(5月5日)/仏誕節(2020年は5月6日)/ステイダー王妃誕生日(6月3日)/三宝節(2020年は7月5日※7月7日は振替休日)/ワチラロンコーン国家陛下生誕日(7月28日※7月29日は振替休日)/シリキット王太后誕生日(8月12日)/ラーマ9世記念日(10月13日)/チュラロンコーン大王記念日(10月23日)/ラーマ9世生誕日(12月5日)/憲法記念日(12月10日)/大晦日(12月31日)

学校休暇:夏季(4月上旬~5月中旬)/中期休暇(10月上旬~10月末)

1人当たりの名目GDP:7,187ドル(2018年)

実質経済成長率:4.1%(2018年)

 

※JNTO訪日旅行データハンドブック2019から抜粋。


■訪日旅行関連データ

外国旅行者数:896万(2017年)

訪日旅行者数:113万(2018年)

海外旅行人気国(上位5ヶ国):①マレーシア/②ラオス/③ミャンマー/④日本/⑤中国

訪日旅行の目的:観光93.7%/商用3.6%/その他2.8%

訪日平均滞在日数:4.8日

訪日回数(観光):1回目33.7%/2回目17.6%/3回目以上29.6%/6回目以上10.4%/10回目以上8.7%

訪日旅行形態(観光):個人73.9%/団体26.1%

訪日旅行予約方法:ウェブサイト69.5%/店頭27.1%/電話その他3.4%

訪日旅行手配時期:1~2ヵ月前38%/1~4週間28%/その他34%

訪日中の1人当たりの支出額:平均12.4万円

免税購入手続き率:yes42.6%/no57.4

 

※JNTO訪日旅行データハンドブック2019から抜粋。


 有数の親日国であるタイ王国。東南アジアの中でも訪日旅行者数が最も多く、日本として重要な市場です。そのタイに向けてのプロモーションとして重要なポイントは、SNSと慣習・性格をおさえることです。SNSアクティブユーザー総数は5,000万以上で全人口の70%以上(日本は7,500万以上で全人口60%程度)と高い為、SNSでの情報配信が特に有効であると言えます。1日のソーシャルメディア平均利用時間は3時間以上(日本は36分)とユーザー数が多いだけでなく接触時間も非常に長いです。もう1点は、「微笑みの国」や「マイペンライ(大丈夫、気にしない)」という言葉に代表されるおっとりとした楽観的な性格や生活習慣を把握するということにあります。また仏教を信仰する方が多いタイでは、自身のできる範囲で寄付や人助けをすることが浸透しており、曜日ごとに神様と色があるなどマーケティングにも影響を与える国民性が多数あります。その為、タイマーケットに精通した代理店やパートナーを交えてプロモーション戦略を検討することが特に重要な市場であるとも言えます。

■タイ語及びローカルメディア

タイの公用語はタイ語で英語ユーザーは少ない為、情報発信はタイ語への対応が必須です。またYouTubeやFacebookなどグローバルメディアのユーザーは多いですが、大手コミュニティサイト「Pantip」に代表されるようなタイ現地のローカルメディアも強いです。その為、目的やターゲットに応じたプロモーション設計が重要です。 


■SNS・検索エンジン

タイでシェアを持っている検索エンジンはGoogle、SNSはFacebook、LINE、Instagram、YouTubeと日本とも近い状況ですが、タイ独自のローカルメディアやインフルエンサーを含めた総合的なデジタルプロモーションの検討がとても重要です。

 



■旅行会社・旅行見本市

タイには大手旅行社会社がなく中堅の旅行会社が多く且つ中心となっています。その為、旅行博や旅行見本市などのリアルイベントにも旅行好きの多くのタイ人が足を運び影響力が高いです。OTA(オンライントラベルエージェント)についてはBooking.comやタイ発のAgodaなどが強く、旅行関連業者はOTAへの露出もタイからの集客のポイントとなります。

 


■親日国

タイは親日国で有名で両国間のビジネスの取引や人・モノの往来も活発です。そんな土壌もあり、訪日旅行や日本製品のタイでの人気も継続的に高い為、日本以外の国がタイへプロモーションすることと比較して優位な状況にあります。その状況を十分に活かしたインバウンドプロモーションを実行しましょう。