国(エリア)別インバウンドプロモーション


 

ベトナム/Vietnam



■基本データ

総人口:9,458万(2018年)

都市人口(上位):ホーチミン682万/ハノイ436万/ビンズオン157万/ドンナイ106万/ハイフォン93万

共通語:ベトナム語

祝祭日:フン王妃記念日(2020年は4月2日)/南部開放記念日(4月30日)/メーデー(5月1日)/建国記念日(9月2日)/元旦(1月1日)/旧正月(テト)休暇(2020年は1月24日~30日※旧暦大晦日から1週間程度)

学校休暇:夏季休暇(5月末~8月末)/旧正月(テト)休暇(1月下旬~ 2月初旬の旧正月期間を含む約5 ~ 9日間)

1人当たりの名目GDP:2,551ドル(2018年)

実質経済成長率:7.1%(2018年)

 

※JNTO訪日旅行データハンドブック2019から抜粋。


■訪日旅行関連データ

外国旅行者数:不明 ※概算値1,150万以上(2017年)

訪日旅行者数:38万(2018年)

海外旅行人気国(上位5ヶ国):①中国/②タイ/③ラオス/④カンボジア/⑤シンガポール※日本は8位。

訪日旅行の目的:観光35.0%/商用9.6%/その他55.5%

訪日平均滞在日数:8.6日

訪日回数(観光):1回目77.9%/2回目10.7%/3回目以上11.3%

訪日旅行形態(観光):個人37.8%/団体62.2%

訪日旅行予約方法:ウェブサイト26.5%/店頭67.4%/電話その他6.1%

訪日旅行手配時期:1~2ヵ月前34%/1~4週間52%/その他14%

訪日中の1人当たりの支出額:平均18.8万円

免税購入手続き率:yes49.8%/no50.2

 

※JNTO訪日旅行データハンドブック2019から抜粋。


 ベトナムからのインバウンド旅行者の特徴は、観光・商用目的の割合が少なく、留学や労働者として訪日する割合が訪日インバウンド上位国の中では多いということです。また団体旅行の割合もまだまだ多く、経済や旅行市場もこれからさらに発展する可能性を秘めており、訪日インバウンドの拡大が期待できる市場です。プロモーションやマーケティングの視点から見るとやはり利用者の多いSNSの活用は重要です。Facebook、Instagram、YouTubeなどデジタルプロモーションを軸として現地ローカルメディアやその他必要に応じて新聞・雑誌・交通広告などオフライン媒体の効果も期待できます。もちろん言語はベトナム語での情報発信が必須です。

■ベトナム語及びローカルメディア

情報発信する際はベトナム語への対応は必須です。もちろん自動翻訳などではなくネイティブが作成したテキストや内容を発信しましょう。その為、ベトナム向けのメディアやベトナム人インフルエンサーの活用がプロモーションには有効です。また新聞、雑誌、交通広告など現地のローカルメディアの活用も目的によっては一定の効果が期待できます。

 

 


■SNS・検索エンジン

ベトナムの検索エンジンシェアはGoogleが95%前後(2020年4月)と圧倒的ですが、ベトナム人の為に開発されたベトナム発のCocCocを併用するなど独自のエンジンも存在しローカルプロモーションに一定の影響力があります。SNSはFacebookの利用率が90%以上とインターネットユーザーに高確率で利用されていることが特徴。その他YouTubeやInstagramも人気がありますが、ベトナム発「Zalo」が音声メッセージ送信などベトナム人のニーズを押えたサービスで一定の人気を誇っていることが特徴です。



■現地旅行会社

ベトナムからの訪日インバウンドは団体旅行者の割合が多く、その結果旅行の申込が旅行会社の店頭で申込む割合も多いです。その為、現地の旅行会社にセールスを行い認知度を高めてもらうことも一つのベトナム向けマーケティングとなります。訪日旅行を専門に手配する現地旅行会社や日本側で旅行手配を行うランドオペレーターなども必要に応じてチェックしましょう。


■親日国

ベトナムは親日国で、訪日旅行や日本製品のベトナムでの人気も継続的に高い為、日本以外の国がベトナムへプロモーションすることと比較して優位な状況にあります。また若者が多い人口構造でまじめで起用な性格も特徴でこれから経済発展の伸びしろがあります。その状況を十分に踏まえたインバウンドプロモーション計画を検討することが重要です。