「手ぶら観光」をよりわかりやすく、共通ロゴマークの運用を7月28日から開始

観光庁は、「手ぶら観光」サービス拠点を明示するための共通ロゴマークについて、2015年7月28日(火)より全国47ヶ所のカウンターで運用を開始した。


宅配サービスを使った「手ぶら観光」をよりわかりやすく


「手ぶら観光」とは、宅配サービスを利用して荷物を空港・駅・商業施設などで一時預かりし、空港・駅・ホテル等へ配送することで荷物の持ち運びを気にしないで観光できるようにする、という取り組み。物流審議官部門及び観光庁において促進している。

 

 これは朝に駅で荷物を預けると、夜にはホテルに荷物が届くため、日中の観光は軽装で行える、ということだ。従来では駅のコインロッカーに荷物を預けても、観光後に駅に戻り荷物をもってホテルへ向かう必要があったが、その手間がかからなくなる。

 

 特に荷物が大きくなる訪日外国人旅行者に、「身軽な日本観光」をアピールするため強化をしていた。その際課題となっていた「サービス内容が知られていない」「外国語対応が十分に行えない」という問題を解消するために、今回の観光庁認定共通ロゴマークを開始することになった。



共通ロゴマークが保証してくれること


共通ロゴマークをカウンターに掲出するためには、いくつかの条件をクリアする必要がある。

 

 まずスーツケースや割れ物などが含まれる土産物が、配送及び一時預かり、もしくはどちらかが可能なことだ。そして特定地域への当日、もしくは翌日配送が可能なこと。さらに料金体系の一覧を明示しており、荷物の補償内容もわかりやすく掲示していることだ。

 

 大切なのが、その場で英語による案内ができ、英語で対応する問い合わせ窓口があること。訪日外国人旅行者へのアピールする上で、この条件は欠かせない。

 

 今回これらの条件を達成して、共通ロゴマーク使用の承認を受けたのは下記の通りだ。


業種 申請者 提供サービスの類型 設置箇所
合計 配送
及び
一時預かり
配送のみ 一時預かりのみ
物流事業者 ケイティーシー 6 0 6 0 成田国際空港
佐川急便 3 3 0 0 東京スカイツリー、
東京駅、浅草雷門
JALエービーシー 8 6 2 0 成田国際空港、関西国際空港
ヤマト運輸 15 11 2 2 長野駅、新横浜駅、
桜木町駅、難波駅、
嵐山駅、中部国際空港、
尾道港、パシフィコ横浜、
銀座紺屋橋、
金沢香林坊(兼六園周辺)、
京都東山八坂通、
奈良三条通(興福寺周辺)
グリーンポート・
エージェンシー
8 0 6 2 成田国際空港
旅行業者、
鉄道・バス事業者
JTB西日本 1 1 0 0 京都タワー
JR西日本 1 1 0 0 岡山駅
箱根登山バス 1 1 0 0 箱根湯本駅
流通事業者 三越伊勢丹
ホールディングス
3 0 3 0 伊勢丹新宿店、
日本橋三越本店、銀座三越
※免税・配送手続きが
一括でできるカウンターを設置
地方自治体 石川県庁 1 0 1 0 金沢駅
合計 47 23 20 4 -

 



日本人でも便利に利用



これらのサービス、今回の共通ロゴマークで強化されたのは、訪日外国人観光客でも安心して利用できるわかりやすさだ。しかし英語での対応という要素以外は、日本人にとってもサービスを利用する上で安心感につながるもの。

 

 もともと「手ぶら観光」はこれまでもサービスを展開しており、以前ヤマト運輸が新横浜駅でサービスを開始したときには、記事でお知らせしている。

 

 例え国内旅行であったとしても、数泊する旅行や人数の多い家族旅行では荷物が大きくなる。今回の共通ロゴマークを観光地で見かけたら、利用してみるのも良いだろう。あらかじめ利用を前提として、旅程を組むのもありだ。


出典:News 4 Travel

http://news.4travel.jp/12496/

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